ことしもいよいよ最後の月がきました。師走、厳月、極月、臘月など、十二月の異称も年の暮れの生活のあわただしさをにじませて、日ごとに寒さも加わってきます。家の中では火の気が恋しく、野外の景色はわびしさをまして、歳末の気分が高まってきました。
まだ、寒さまでには間があると思っているうちに、朝晩の冷えこみがつよくなり、とうとう十二月になってしまいました。
ジングルベルの曲が聞こえてくると、何かしら落ち着かない気分にさせられます。一年の終わりとともに仕事や生活にも一つの区切りをつけようと思う一方で、大みそかまでにもう何日もないというあせりを感じるのでしょうか。しかし毎年のことでもあり、計画的に、余裕をもって家事を片付けるため、総合スケジュール表を作成してみましょう。
<水仕事> 寒くなると台所のお仕事はつらいものです。ちょっと水に手を入れただけで、からだ中に水のつめたさが伝わってくるような気がします。「宿命」といっては少しオーバーですが、主婦と水とのかかわり合いは、むかしから切り離せません。炊事もせんたくもみんな水が相手です。
とくに寒くなると、この水仕事で手が荒れる方は冬を一番いやがります。たしかに荒れ性の方は水仕事がにが手でしょう。しかし水仕事が直接手を荒れさせているというのは思いちがいです。水仕事をしている最中は決して手は荒れるものではありません。要はあとの手入れが問題なのです。
ひと仕事終わったら、よく水分をふきとって、まめにハンドクリームなどをつけて、失った 脂肪分を補っておくことが大切なのです。あとの手入れといっても、においの強い化粧料を含んだクリームは避けたほうが無難です。というのは、そのあとすぐ包丁を使ったり、食器にさわらなければならないようなとき、においをうつす心配があります。普通に、におう化粧品のにおいはいいものですが、食べ物や食器から化粧品の香料がにおってくるのはいやなものです。
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大分類 | テキスト |
資料コード | 008531 |
内容コード | G000001343-0013 |
資料群 | 旧知念村広報 |
資料グループ | 広報ちねん 第10号(1980年12月) |
ページ | 10 |
年代区分 | 1980年代 |
キーワード | 広報 |
場所 | 知念 |
発行年月日 | 1980/12/20 |
公開日 | ー |