ギリシャの古い諺(ことわざ) 「家に一人も老人がいなかったら、一人借りよ」というのがあります。つまり老人の長い人生の経験で培われた知恵は、人間社会の中で不可欠だということを意味するのでしょう。
これを現代の日本に置き換えるなら、「明治人の知恵と、大正人のロマンと、昭和人の行動 力」で、明るく生きがいのある社会をつくり出そう、ということになるのではないでしょうか。
現在、本村の七〇歳以上のお年寄りは四七〇人で、総人口の七・七%を占めております。
九十九歳を数える仲里マカさん(志喜屋)をトップに九〇歳を超える最高齢者は十五名です。
ちなみに、七〇歳以上のお年寄りを男女別にみると男性一六五名に比べ、女性は三〇五人
と多く しかも年齢か高くなるに従って、女性が占める割合は高くなり、最高齢者の九〇歳以上では、男性四人に対し、女性は十一名と約三倍も占めております。
そして、今年は九名の方が、めでたく米寿(トーカチ)を迎えられました。
長寿者を心からお祝いするために、九月二〇日、伊集村長は米寿(トーカチ)を迎えられた 方々を訪れ、記念品などを贈りました。
訪問した方の一人志喜屋区の親川ンタさんは、現在でもお孫さんたちと一諸に牛乳配達をなさるほど元気いっぱいです。若い時から病気もせず、目も丈夫で新聞む読めるほどです。また農繁期には、サヤインゲンの箱詰め作業も行なうなど、とてもトーカチを迎えられるお年とは思えないほど元気です。
長寿の秘訣はと聞きますと「好き嫌いなく何でも食べ、適度に働くことです」とにこやかに語っておりました。
尚、米寿を迎えられた方は次のとおりです。
米寿(トーカチ)
親川ンタ、普天間カメ、普天間ウシ、仲里山戸、宮城カメ、外間ウシ、運天ウシ、伊集盛仁、西銘ウト
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大分類 | テキスト |
資料コード | 008530 |
内容コード | G000001342-0001 |
資料群 | 旧知念村広報 |
資料グループ | 広報ちねん 第9号(1980年10月) |
ページ | 2 |
年代区分 | 1980年代 |
キーワード | 広報 |
場所 | 知念 |
発行年月日 | 1980/10/12 |
公開日 | ー |