健康はみんなの願いです。
みなさん一人びとりが健康の尊さについて、理解を深めるとともに、自分の家庭の健康につ いて考え、自らの手で健康増進に努めましよう。
その手助けとして保健婦室では、みなさまの健康増進のための血圧測定、乳児相談、妊産婦 相談を毎週火曜日の午前中行なっております。どうぞお気軽にご相談下さい。
それでは、健康を保つために、典型的な“現代病”の一つといわれる成人病について考えてみ ましょう。
成人病とはどんな病気でしょうか。脳卒中、高血圧、ガン、心臟(狭心症、心筋硬塞、心不全 等)、糖尿病、主として40才以上の人に多い病気です。今回は高血圧についてふれてみたいと思います。
高血圧とは
いちがいに幾らから高血圧だとは決めにくいものですが、WHO(世界保健機構)では最大 血圧が一六〇ミリメートル以上、最少血圧九五ミリメートル以上が高血圧としています。
しかし血圧は個人差があり測定する時に興奮したり、不安がったりすると血圧も上昇します。又、運動の後も上ります。このように血圧は常に一定でなく動いていますので一回測ってもらって高いと言われても心配することはありません。
日を変えて測定し常に上記の血圧値になった場合に高血圧と言います。
高血圧そのものは、たいして厄介なものではありませんが、高血圧が長く続けば脳卒中、心臓病、腎臓病などを誘発しやすく、それが原因で死亡する人が多いのです。
高血圧は日頃の生活環境と食事の注意によって予防が可能です。予防は早ければ早いほど効 果があります。普段の心がけを大切にして健康な毎日をおくりましょう。
一、ゆとりのある生活を
・早寝早起きの習慣をつける(フトンの中でよく目覚めてから起きる)。
・イライラ興奮をさける。
・高血圧でくよくよするよりも医師に相談して正しい治療をうけましよう。自己判断は危険です。
二、睡眠、休養を充分に
・睡眠を充分にとるように夜の九時〜朝六時までの睡眠が理想的だと言われています。
・無理な残業や徹夜をしないこと
・できるだけ昼寝をすること。
三、風呂はぬるま湯で
・浴室内を暖めてから入りましよう。一番風呂より最後に入る方がよい。
・浴槽に入る時は直ちに首までつからないように足もとから腰、腹部へとゆっくりつかっていきましよう。
・湯ざめをしないように気をつけましよう。
四、適度な運動を
・軽い体操や散歩、庭の手入れなどをつづけましよう。
・息切れしたり、胸が苦しくなるほどの運動はさける。
五、便通を整えること
・毎日決まった時間に用を足す習慣をつけましよう。
・野菜、果物、海草等繊維質の多いものを食べましょぅ。
・朝起きぬけにコップ一杯の水か牛乳をのむ(腸を刺激する)
六、寒い思いをしないこと
・外出する時は暖かい服装をすること。
・急激な温度差をさける(夜中トイレに行くとき、冬の洗面、炊事、入浴の時に注意)
七、バランスのとれた食事
・食事は規則正しく過食をさけ、塩分の少ないうす味にしましよう(塩一日十グラム以内)
・野菜類、海草類はたっぷりとりましよう。
・煙草の吸い過ぎは血管を収縮させ血中のコレステロールを高め動脈硬化を進めます。
又、動物性脂肪も同様です。植物性油はコレステロールを下げる役目があります。
・主食(ごはん)を大食しないこと。全体のカロリーを制限し標準体重に近づけましょう。
・アルコール、辛いものは控えましょう。
八、高血圧の方は気長に通院しましよう。
以上のべました様な事に注意し日頃から血圧をコントロールし、幸せな楽しい毎日が過ごせます様心がけましょう。
知念村駐在保健婦 嘉手莉綾子
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大分類 | テキスト |
資料コード | 008528 |
内容コード | G000001340-0004 |
資料群 | 旧知念村広報 |
資料グループ | 広報ちねん 第5号(1980年3月) |
ページ | 6 |
年代区分 | 1980年代 |
キーワード | 広報 |
場所 | 知念 |
発行年月日 | 1980/03/01 |
公開日 | ー |