なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

社会教育活動 その主役はあなたです

中央公民館には、みなさんの生活をより豊かなものにしていただくためのたくさんの施設があります。
本を読みたいときには図書館で、料理を勉強したい方は調理室を、互いの勉強会や研修会を 開きたいときには会議室へ、映写やテレビなど放送技術を利用したい場合は視聴覚室をご利用下さい。
また、みなさんの生活や生産に役立てていただけるような事業を行なっております。何とい っても、主役はあなたです。お使いになるのはあなた自身ですから。
公民館で多くの仲間と共に楽しみながら学び、考え、行動してみませんか。公民館に於いて
は次のような学級を開講する予定です。

高齢者学級
月一回 四月〜十二月 二時〜四時
婦人学級
月一回 三十名 一般婦人 四月〜十二月 二時〜四時
放送利用学級
月一回 三十名 四月〜十二月 二時〜四時
書道教室
月二回 三十名 一般人 四月〜三月 六時〜八時
着付教室
月二回 三十名 一般婦人四月〜三月六時〜八時
生花教室
月二回 三十名 一般人 四月〜三月二時〜四時
レクリエーション教室
月二回 三十名 一般人 四月〜十二月 二時〜四時
和裁教室
月二回 三十名 一般婦人 四月〜十二月 二時〜四時
空手教室
月二回 三十名 一般青年 四月〜十二月七時〜九時
どうか公民館施設や事業をじょうずに活用して、あなたの生活をよりよいものにして下さい。
公民館施設や公民館事業について詳しくお知りになりたい方は、教育委員会公民館主事までご連絡下さい。

社会教育へ一言
仲里武光(青年会長)
社会教育活動が活発になることは、青年会にとっても望ましいことです。
地域青年の社会教育の場として、青年会は、社会教育事業とタイアップして青年の団結と友愛の輪を広げ、楽しく活気に満ちた会活動を行ないたいと思います。
われわれ青年は、団結でもって、明日の知念村を築く原動力となりたい。そのためにも会員 の積極的な会活動を望みます。

大浦盛清(老人会長)
みんなが話し合いの場を多く持つことによって、社会教育は発展すると思います。それが、人間形成としての社会教育であり、その機会を作るのも社会教育の役割ではないでしょうか。
私たちは、学級活動だけではなく、婦人会や青年会とも手をとり合って地域社会に役立ち たいと思います。
最後に、会員に対する心得として、琉歌—。
年やよて居てん、世間お万人に かちささりゆしど、人のかがみ―
年よたんともて、怠たりてしまぬ、命のある間まや、ゆだんちるな―
年よたんともて、ただ遊びなゆみ、一事とんすりは、国のたから―

具志堅ツル子(婦人会長)
婦人学級、生花教室、料理教室、その他いろいろな社会教育活動があることはいいことです。このような婦人を豊かにするための活動も、みんなが参加しなければ意味ありません。
ですから、一人でも多くの会員が参加することを望みます。
さらに、会員が気軽に参加できるように、各部落単位の学級活動もして欲しいと思います。

放送利用学級を顧みて 学級長 宮城清子
放送利用視聴覚教室について全く知識のない私は、指名されるまま、不安ながらも学級長を引き受けました。そして、講師の先生方や皆様方のお蔭様で、実り多い学級が無事終了し感謝で一杯です。
ラジオ・テレビ等の放送機関を通して流れてくる家庭教育に関する資料を利用して、よりよ き家庭教育のあり方を見い出そうという趣旨で(今回は、家庭教育の中で幼児期の正しい指導についてを目標にかかげて)開かれたこの視聴覚教室。
子供のしつけともなりますと、つい戸惑ってしまう私たち母親。子どもたちの行動を、常に冷静な気持ちで対処しなくてはいけない大切さを、大いに学びました。
その一つとして、これまでは、感情的にパッ!と手を振り上げてしまう私でしたが、叱る前にひとつ、ふたつ、みっつ……と少なくとも十数えているうちに、気持ちが落ち着き、逆上している頭を冷やすことができるのです。いくらかでも、ましな叱り方をすることができたことを喜んでおります。
また、学級生が村一円に広がって居りましたので、字のことさえ充分に知らない私にとって、各方面の情報が得られたことや、多くの方とお付合いでき、友を得たことは、一層大きな喜びとなりました。
私たち親が学ぶべきことに終止符はないと思います。この学習会は、自主活動が基本でした が、何分にも第一回ということで、お膳立てされたレールの上に乗っかったものに終ってしまいました。
しかし、今回を踏み台にして、今後の大きなジャンプが有りますことを希望したいと思います。

社会教育主事 吉田順市
社会教育への道
昔から教育は、ゆりかごから墓場まで—といわれます。
私達の生活するところ、いたるところに学びがあり、教えがあるべきです。そこで、家庭教育、学校教育、社会教育が説かれるのは当然なことです。
人間が一生を通じて、人としての道を学ぶためには、家庭・学校・社会の教育が調和するこ とが必要です。しかも、この三者が互いに密接な関連協力を保ち推進するところに、生涯教育の理念とする人たる道の実現が望まれるのではないでしょうか。
変動する社会の中で私達は、その人生の各時期に応じた生活課題や、学習要求をもつことに より、たえず自己啓発を続け、人間としての、豊かな生涯を求めているのです。また社会の変化に応じて学ぶことにより、よりよい人生観を身につけ、幸せな人生が期待されるのではないかと思います。

社会教育の役割
社会教育での学習は、義務拘束を伴なわないことから、人びとの自主的な学習意欲がなけれ ばなりません。しかしながら、多くの場合、人びとは学習意欲があるとはかぎりません。そこで学習欲求を刺激して、学習意欲をもたす必要があります。その方法として学習機会の拡大を計ることが社会教育の役割であります。しかし、地域住民の意識を高め、住民の自主的行動をうることは一朝一夕にできるものではありません。
特定の場をもつ学校教育と比較して社会教育行政の難しいところがそこにあります。

社会教育の今後の課題
現在知念村で最も必要なものは、物と人との調和であります。
いつでも、どこでも、どこまでも―とする地域住民の学習ニーズに応えるためには、社会教 育環境条件の整備が強く望まれます。
生涯教育における村民の学習が多様化した現状では、健康で豊かな文化的村民生活の実現をはかるには、すべての村民の創意をいかす必要があります。
情報化社会の中で人間疎外が強調される現在、村民の連帯の輪を広げ、今年よりは来年と、 よりよい生活を求める方向での努力と尚一層のご協力をお願いいたします。さらにこれを支援する行政の役割とこの一年間の反省を踏まえて、社会教育の発展に新たな気持で取り組みたいと思います。

ダウンロード https://docs.google.com/uc?export=download&id=1Dh8b3H0pQsPFVOZ1748F9dSrBBOkj-tW
大分類 テキスト
資料コード 008528
内容コード G000001340-0003
資料群 旧知念村広報
資料グループ 広報ちねん 第5号(1980年3月)
ページ 4-5
年代区分 1980年代
キーワード 広報
場所 知念
発行年月日 1980/03/01
公開日