去る五月十七日村役場ホールにおいて村国民健康保険優良世帯の表彰式が行なわれました。その日は十七世帯が村長から表彰状と金一封が贈呈されました。これは、昭和五十七年、五十八年の二年間にわたり、病気やケガで一度もお医者さんにかかったこともなく 無診療 しかも保険料も毎年完納して戴いた方で医療費の増大、保険料の高騰の要因を抑制したために本村国保事業に大きく貢献されましたことにより同表彰規程によって表彰されました。次回表彰式からは参加範囲を拡大して催していきたいと思います。
“自からの健康は自から守る” をモットーとして今後とも健康管理に充分留意されまして益々のご健勝を祈念致します。それから今回表彰を受けられなかった国保加入者の皆様には常日頃から同事業に関心をお持ちになりまして、益々多くの方々が表彰されますよう希望致します。
ついでに国保事業について簡単にお話ししましょう。
昭和五十九年度国民健康保険優良世帯
仲里文子(志)、親川栄信(志)、志喜屋早ハナ(志)、大田百合子(志)、城間トミ(志)、平良政武(知)、大城朝光(吉)、当真カメ(吉)、永吉マツ(吉)、新里ナベ(久手)、渡名喜カマ(久手)、屋比久カマ(安)、山内カマド(名)、照喜名朝得(名)、外間尚子(海)、奥間邑行(原)、玉代勢兼仁(原)
国保とは何か
「わたしの家族はぜったいに病気やケガをしません」といいきれる人は、おそらく一人もいないのではないでしょぅか。なぜなら、病気やケガは前ぶれもなく突然わたしたちの平和な生活をおそってくることが多いからです。
そんな時、もし健康保険の制度がなかったらどうなることでしょう。精神的、肉体的苦痛の うえに経済的な重荷を背負いこまなくてはなりません。「国民皆保険」とはそういったことにならないため、だれもがなんらかの健康保険に加入しなければならないことを義務づけ
た制度です。
わたしたちの国民健康保険(国保)もその一つです。国保は、病気やケガのような万が一の時のため、不断からそれぞれの収入に応じてお金を出し合い、そなえておこうと言う助け合いの精神によって運営されています。
不安のない健康で明るい生活をおくるためのこのすばらしい制度を大切に育くみ守っていきましよう。それは少しも難しいことではありません。わたしたち一人ひとりの、ちょっとした心がけ次第なのです。
医療費はだれが負担するか。
わたしたちが国民健康保険でお医者さんにかかった場合、医療費の三割は自分で負担します。それでは残りの七割はだれが負担するのでしようか。七割のうち約三• 八五割は国が負担し、残りを保険税と言う形で被保険者、つまりわたしたち自身が負担します。
医療費は毎年ふえつづけています。医療費がふえると、わたしたちが負担する保険税も当然 ふえることになります。つまり医療費がふえつづける限り、保険税もそれに比例して上昇をつづけると言う関係にあるわけです。
国民健康保険は、皆でお金を出し合い医療費の出費にそなえようとする私達の暮らしにとって非常に大切な制度です。しかし、私達が負担する保険税にも限界があり、このまま医療費がふえつづけると、制度の存立が危うくなりかねません。なんとかして、少しでも医療費の節約のために努力しましょう。
医療費節約のために
自分一人が医療費を節約しても・・・と言う考え方はやめましよう。一人ひとりのちょっとした心づかいが医療費増大の大きな歯止めとなります。次のようなことを心がけましよう。
医療費に関心を持とう。
医療費に関心を持つことが医療費節約の第一歩です。今まで私達は医療費の問題にあまり無関心であり過ぎました。
これも国保という制度のおかげと言えないこともありません。しかし、医療費が毎年増大し、
それにつれて私達の負担もふえつづけて行く状況の下では、いやでも医療費を意識し、医療費の節約を考えなければなりません。医療費に強い関心を持ちましょう。
お医者さんを信じよう。
ちょっと症状の回復がはかばかしくないと言って、すぐ他のお医者さんに移る人がいます。 或いは同じ病気で二人も三人ものお医者さんにかかると言うような人もいます。こう言うことは医療費のまったくのムダづかいです。
お医者さんを替えるごとに同じような診療、検査、処置、投薬を受けるわけで、そのたびに 医療費は二倍三倍と増えていきます。一度お医者さんを決めたからには、その人を信用し一切をまかせるぐらいにならないと良い人間関係とそれによる治療の効果はあがりません。「どうもやり方がふに落ちない」などと疑ってばかりいたら治る病気も治らなくなります。
慎重に考えて、どうしても納得できない場合は「どこそこの意見も聞いてみたいから了解し て下さい」と申し出て転医することもよいでしょう。ただ、次から次へとまるでデパートで買物でもするようにお医者さんをあさって歩くことは全く無意味ですし医療費のムダ使いです。
深夜 休日 時間外受診をさけよう。
昼間からむづかっていた赤ちゃんが夜になって熱が出てきた。心配だから深夜だけれど医者につれて行く。こんな経験を持つ人も多くさんいると思います。深夜(夜十時から翌朝六時まで)に受診すると普通の医療費の外に加算料と言われる割増料金をとられます。深夜だけではありません。休日や時間外 その病院、診療所に掲げられてある診療時間以外の時間 に診療を受けても割増料金をとられます。深夜、休日、時間外の受診は、例えば急に倒れたとか、大ケガをしたとかと言うような突然的な場合を除いて充分な注意さえ払えば、ある程度避けることは決してむずかしいことではありません。突然激しい症状におそわれるような場合は別にして、普通の病気には必ずなんらかの前ぶれがあります。
土曜日から少しおかしいと言うような場合、翌日は日曜日と言うことを考慮して、その日 のうちに診療を受ける心構えを持つことはそれ程むずかしいことではないと思います。
以上簡単に国保についてのあらましを申し上げましたが内容については次の機会にお話ししましよう。
住民課
ダウンロード | https://docs.google.com/uc?export=download&id=1_kXFS-gEuyohPLACBfBn5iVDhmk98RaG |
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大分類 | テキスト |
資料コード | 008362 |
内容コード | G000000339-0001 |
資料群 | 旧知念村広報 |
資料グループ | 広報ちねん 第37号(1985年8月) |
ページ | 2-3 |
年代区分 | 1980年代 |
キーワード | 広報 |
場所 | 知念 |
発行年月日 | 1985/08/05 |
公開日 | ー |