島尻地区学習対策推進委員会、島尻教育事務所共催による昭和五九年度島尻地区学習対策推進事例発表会が「各地域における研究、実践の事例を発表し、地域での基礎学力向上のための活動を一層促進し、子どもたちの学習意欲の高揚と基礎学力の向上を図る」の趣旨で昭和六〇年二月二日(土)午後十二時三〇分から関係者多数が参加して知念村役場ホールで盛大に行なわれた。
先ず大木与志郎氏の開会のあいさつ、知念村長(仲里常延氏)の歓迎のあいさつで「風光明美な我が村で開催されることは、我が村の最も喜びとするところであります」と前おきし、「子供は言うようにはしないが、やるようにはするものである」即ち「言行一致」をモットーに実行第一であると強調して、「児童生徒の基礎学力が向上し、身心共に健康で二十一世紀の沖縄県を背負って立つ若者に育つことを祈念します」とのべておりました。
つづいて沖縄県教育庁学校指導課の指導主事前城盛善氏の基調提案があり、引き続いて、 指定地域としての取り組みとして東風平町教育委員会学校教育課長の高良盛市氏が、学校教育の面からとして東風平小学校教諭の当山徳有先生が、地域子ども会育成の面からとして南風原町字宮城の玉城勇氏が、家庭教育の面からとして糸満市字座波の徳山浩子さんがそれぞれ事例発表をしました。
最後は、講演「地域社会の教育力の復興」と題して沖縄県社会教育委員安里盛市氏のお話しがありました。その日は、児童生徒の学力向上のための有意義な一日でした。