よしのずいから天井のぞく
「火吹(フィーフチ)ぬ穴(ミー)から天空(ティントウ)拝まー」と同じでいつも狭い視野から物事を見て判断する狭量の人のことを指す。運動会でモグラ競争があり、メガホンを被ってボールを追うのも同じであり「井の中のカワズ大海を知らず」にも通ずる。狭い沖縄人にならないよう心したいもんです。

たびは道づれ、世はなさけ
近頃老人クラブがよく台湾旅行に出ているが、これは「台湾旅行の夜のなさけ」に味をしめているかもしらない。

屁をひって尻つぼめ
放屁は生理現象であり上の穴から出る炭酸ガスはアクビといい下の穴から出るメタンガスをへという。しかし久高の美女は放屁一発ついに王城を追われ島に帰って王子西威王 を産んだ。ある。その王子は首里へ上り、この瓜の種子をへをへらない女に播かしてくださいと懇願したら、放屁しない女はいないと答えたといわれる。女も人間うんとへを放ってください。しかしまた、「家習(ヤーナレー)ど外(フカ)なれー」という言い方もある。失敗したら「アイエー」ですませばよい。「アヌヒーヤ、ターがヒッチャガヤー」で後始末をつけようとすると大げんかになりかねない、要注意。

としよりにひや水
お年寄りに無理は禁物である。ジョギングをして倒れた老人も多い。年とったら「チューバーフーナー」強がりは不要である。健康法として「冷金法」がある。金の卵を冷やす水冷式健康法である。あまり宣伝にまどわす自分なりの健康法を身につけましょう。
骨折り損のくたびれもうけ
「難儀(ナンジ)さーようがらー」ともあるが近頃は肥満より痩身(やせみ)の方がよいとされていて、やせるともうけである。くたびれは程よい運動で肥満防止に役立っている。「しん どが利」ということもある。
「難儀(ナンジ)や買うてんするもん」であり、「ナンジ、クンジ」を厭はないようにしましょう。

はなより団子
「物くいしど我が御主(ウシュー)」。「物かむんでる唐大和ん行ちゆる」風流なことよりまず食欲、凡人の凡人たる所もそこにある。人間はまず食い気、「物かむし
や誰(ター)にんゆしららん。」と言い古されてきた。終戦間もない頃、私たちは「物かみじんぶん」に徹し、軍作業から戦果として持ってきた缶詰はほんとに「目皮(みーがー)うくりいる」御馳走だった。

われ鍋にとぢ蓋
似た者夫婦のことで、「似た釜(カマ)どしかゆる」とよく言われる。男女の縁というものは 結構どこかにある。割れた不格好な人にもちゃんと和会してくれるとぢ蓋役の女房がいる。

盗人の昼寝
盗人は「取いむん大工(ジェーク)」と言われ手を動かす技術者で大工の仲間にされている。 夜の働きには昼間じゅうぶん寝ておくことが必要である。「ガードマンの昼寝」も夜の盗人を捕えるため昼しっかり寝ておく。どっちも昼寝だが目的がちがうようだ。
「朝寝貧乏(アサニフィンスー)昼寝(フィンニ)病(ヤンメー)」ともあるが盗人とガードマンのフィンニは計略(タクマ)にすぎない。

犬も歩けば棒にあたる
この世は何もくよくよすることはない、時には「鞍掛き馬に乗る」幸運にぶっつかることもある。しかし幸運だけではない「人も歩けば車にあたる」交通事故の思いがけない禍に出会うこともある。「棚から壮丹餅」だけではやっていけない「一寸先は闇である」御用心(ユーククリミソーリ)