なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

赴任にあたって

風光明美な知念村へ再度の赴任を歓び、四月三日、十五年前の学校を頭にえがきながら校門をくぐって感じたことは、あまりにもすばらしく変ったことでした。このように立派な学校に発展した陰には、村当局や先生方、御父兄の御苦労と御熱意があったからでしょう。このすばらしい教育環境で、仲里常延校長をはじめ立派な先生方と働くことの出来ることは私の最も光栄とするところです。
今度は教頭といぅ重責な職務を拝命致しましたが、浅学非才な身ですが情熱と誠意をもって、子ども達の将来の幸せのため頑張りたいと思っています。
私事なことですか 私の母は字山里出身であり、又私は十五年前の四ヶ年は本校で勤務した関係で、知念村は自分の村同様愛着が深く、今度の赴任は自分の古巣に帰った気持ちです。
知念村は村当局が教育立村を提唱して村政にも如実に現わし、校舎施設設備も次第に完備され教育環境は他の町村より優れているといっても過言ではないと思います。御父兄も教育に寄せる情熱は高く、子ども達も素直で向学心に燃えております。
私は教頭の立場から校長を補佐し、全職員が子ども達の心身を鍛え学力向上に励げむ雰囲気作りに邁進致したいと思っています。
今後とも尚一層の御指導御鞭撻をお願いし私の赴任の御挨拶と致します。

知念中学校教頭 大城繁春

知念城趾に登って
東見れば
広き海原に浮び
出てたる
あどち島、久高島、津堅島、
実に風光明媚なすばらしい知念村だ。今度の教職員の人事異動で小学校の教頭として就任いたしました渡名喜村出身の宮平俊則でございます。
本校は創立九十周年のすばらしい伝統のある学校で数々の立派な人材を世に送り出していることを以前から耳にしていましたが実際に赴任してみると私の予想していた以上の立派な学校であることに胸うたれた。校門からみた中庭はグリーンのマットを敷きならべたような青々とした芝、ここで育つ子どもたちはたしかに幸せだと感じた。
今年度から小学校は新教育課程の実施される年でもあり中学校から異動して一抹の不安もありました。しかし、村長さん、教育長さん、教育委員の方々、緻密な計画のもとの施設設備の充実、さらに校長先生はじめ諸先生のすばらしい計画とこれまでの実績をまのあたりみて私にも十分活動か出来ることと思います。浅学非才の私の身ではたしてどの程度出来るか心配です 村民の皆様方の御協力と諸先輩方のご指導を得て教育目標達成に尽力したいと思いますのでよろしくお願い申しあげます。

知念小学校教頭 宮平俊則

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大分類 テキスト
資料コード 008359
内容コード G000000336-0009
資料群 旧知念村広報
資料グループ 広報ちねん 第8号(1980年8月)
ページ 5
年代区分 1980年代
キーワード 広報
場所 知念
発行年月日 1980/08/10
公開日