人前で何かするのをいやがったり、大勢の中に入ると、自分らしさを出せなくなってしまう子供がいます。
このような子供は、他人の目を気にしていながらも相手の気持ちをくみとれず、そのた めに相手から理解してもらえないばかりか、自分も相手を理解できない—ますます、ひっこみ思案になってしまう傾向があるようです。
この結果、他人との接触が少なくなり、友だちもできにくくなったりする場合があります。
このように、ひっこみ思案の子供は、消極的になりがちです。
しかし、子供は友だちとの交流を通して、あるいは大人の言動などを自分の行為に取り入れることによって、人とのつき合いや社会習慣・規則などを身に つけていきます。
ですから、”新しい経験” に対して消極的であるということは「心の成長」ばかりでなく、「社会性」をはぐくむ上でも、マィナスに作用することがありますから、気をつけたいものです。
ひっこみ思案は、本人の性格であったり、家庭環境が原因だったり、いろいろ考えられますが、過保護による甘やかし、子供に理想を追いすぎることからくる過干涉の弊害など、しつけのあり方についても改めて考えてみたいものです。
子供のいやがることを無理強いしたりするのでなく、目先のことにとらわれすぎないようにして、根気よく人との触れ合いの大切さを教え、集団生活や共同の遊びに心からとけ込む意欲を引き出すようにしたいものです。子供の長所を伸ばしてあげる配慮が大切ではないでしょうか。
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大分類 | テキスト |
資料コード | 008358 |
内容コード | G000000335-0012 |
資料群 | 旧知念村広報 |
資料グループ | 広報ちねん 第7号(1980年6月) |
ページ | 7 |
年代区分 | 1980年代 |
キーワード | 広報 |
場所 | 知念 |
発行年月日 | 1980/06/25 |
公開日 | ー |