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丈夫な子供はお母さんの心づかいから 田村盈之輔(国立栄養研究所母子栄養部長)

“三つ子の魂百までも”といいますが 、子供のころの食生活は、おとなになっても大きな影響を与えます。
直しておきたいのは、まず偏食です。偏食は、栄養のバランスをくずし、子供の発育によくありません。といって、「これを食べなくてはダメ」とばかり一方的に注意するだけでは、子供はなかなか聞きわけません。
料理のしかたや味付けを変えるなど、お母さん方の愛情のこもった努力が必要でしょう。
偏食もなく、三食きちんと食ベていても、発育盛りの子供は栄養分が不足しがちです。ですから、子供の食生活を考えるとき、おやつの問題をおろそかにできません。
ただ、おやつを多く与えすぎますと、でんぷんやカロリーのとりすぎから、いわゆる肥満 児になってしまいますから注意しましょう。
それに、甘いものばかり食ベると、食事がすすまなくなり、一日三度の食生活のバランスがくずれますので、気をつけたいものです。
子供の食生活は、当然のことながら親の好みに影響されます。お父さんやお母さんが塩からいものが好きだと、子供も自然にそうなります。
塩分過剰の食習慣が続くと、おとなになってから動脈硬化などの成人病につながる危険性があります。子供のときから、薄味になれさせることが大切です。
子供の食生活のカギを握っているのは、お母さんです。お母さんの心づかいこそ、丈
夫な子供を育てる“源”です。

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大分類 テキスト
資料コード 008357
内容コード G000000334-0014
資料群 旧知念村広報
資料グループ 広報ちねん 第3号(1979年10月)
ページ 9
年代区分 1970年代
キーワード 広報
場所 知念
発行年月日 1979/10/12
公開日