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漁業組合 本村水産業の発展を期して

知念村漁業協同組合は、昭和四七年に設立され、以来組合員および村民各位の全面的なご協力と村当局のご指導の下にようやく基礎作りができました。
組合事業と致しましては信用事業、購買事業、販売事業、製氷冷凍冷蔵事業、無線事業、指導事業の六部門の事業を行なっておりますが各事業共年々順調な延びを示しております。又、内部事務体制におきましても県水産課並びに中央団体からもモデル漁協の指定を受け、去った昭和五四年二月に東京で開催されました水協法施行三十周年記念全国漁協大会おいて、優秀組合の表彰を受け組合が着実に、発展しておることが実証されました事は組合を代表する者として、村民各位にご報告申し上げることができますことはよろこびにたえません。
ご承知のとおり漁業を取りまく世界の情勢は厳しく各国の二〇〇カイリ専管水域問題、漁業用燃油不足、魚価安等その他幾多の重要問題が上げられますが国や県に於いてはその対策として沿岸漁業の振興を重点施策として実施することになっております。
幸いにして本村は太平洋と中城湾に面し恵まれた漁場を有しており今後の本村漁業が大きく発展する事が出来るものと確信致しております。又、村当局のご努力により漁港の整備が出来上がり漁船漁業や増養殖漁業が盛んになると考えられます。
そして、モズク養殖、クルマエビの養殖、魚類養殖等組合として、今後本格的な取り組をしていく事になりますが、それには先づ組合員の一致協力と村民各位の御協力並びに村当局のご指導ご援助をあおがなければなりません。
組合としては完成した海野漁港に組合事務所、荷捌所、製氷冷凍冷蔵庫、給油施設等を五五年度から五七年度迄に完成し、移転をする事で検討し計画を進めております。又、増養殖漁業として、モズクの養殖区域を広げて生産増大を図ると共に加工販売の実施、クルマエビ、魚類の養殖場の造成を国、県に要請し、その養殖の実施、その他漁法の技術導入普及により漁業者の生産性を高め本村水産業の田展の為全力を傾注する所存でありますので、村民各位の全面的なご指導、ご協力を賜わりますよう組合員に替り心からお願い申し上げます。

昭和五四年十月十二日
知念村漁業協同組合 組合長理事照喜名朝進

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大分類 テキスト
資料コード 008357
内容コード G000000334-0004
資料群 旧知念村広報
資料グループ 広報ちねん 第3号(1979年10月)
ページ 4
年代区分 1970年代
キーワード 広報
場所 知念
発行年月日 1979/10/12
公開日