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島尻消防清掃組合来年四月一日清掃業務開始 美しく清潔な“むらづくり”をめざす

わたしたちが待ち望んでいた島尻消防清掃組合のゴミ処理施設がほぼ完成、来年四月一日には清掃業務を開始します。
この施設は、知念村、玉城村、大里村、具志頭村、東風平町の一部事務組合方式により総工費約六億円を投じた共同処理施設です。五町村のゴミを一日約四十卜ンまで、可燃ゴミ、 不燃ゴミ、粗大ゴミ、汚泥ゴミと四つに分別して処理することができます。
清潔で住みよい村民の生活環境を維持する清掃業務は、一日たりともゆるがせにできません。健康で文化的な生活を営むためには、とりわけ日々の村民生活に直結している廃棄物の処理は、わたしたちの重要な課題です。
島尻消防清掃組合の銘莉春福局長の説明によりますと、知念村内の全家庭から一日に出る生活ゴミの量は人口一人当り六〇〇グラムで約三六トンです、これはポリ袋五百袋分にあたる量です。
一般家庭のゴミは週二回の収集を行ないます。各家庭では、組合配付のポリ袋にごみを入れ、村内で決められた場所まで運び出すことをお願いすることになります。

ゴミの再利用で“一石三鳥”
ゴミといえば、汚いもの、臭いもの―などというイメージがすぐ浮かびますが、全部が全部そうではありません。ゴミの中身を分析してみますと—。
一般家庭から出るゴミの約半分は台所などの生ゴミですが、残りの半分は、資源として再利用できる新聞紙や古雑誌などの紙類、空きかん類、びん類などです。
これらの“資源”は、元はといえば、そのほとんどが輸入に頼っているのが実情です。紙の
原料となるパルプ材は全体の六割、鉄やアルミニウムにいたっては、九九%を外国から買っているのです。
このような“輸入資源”を一回使ったきりで捨ててしまうのは、もったいない話で、まさに
資源のムダ遣いです。
ゴミの再利用は、資源の有効活用になるほか、ゴミの量が減って清掃処理費用が少なくてすみ、同時に環境の美化につながるという“一石三鳥”の効果をあげることができます。
ゴミは選別して、それぞれの回収ルートにのせるようにしましょう。

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大分類 テキスト
資料コード 008357
内容コード G000000334-0001
資料群 旧知念村広報
資料グループ 広報ちねん 第3号(1979年10月)
ページ 2
年代区分 1970年代
キーワード 広報
場所 知念
発行年月日 1979/10/12
公開日