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年金コーナー  国民年金に加入しましたか

このごろ、町を歩いていても、公園を歩いていても、集まりに出向いても、お年寄りの姿が目立ちます。昔と違って、子どもの生れるのが少なく、お年寄りが長生きできるようになったことが、その主な原因です。
寿命がのびて、長生きできるようになったことは結構なことですが、長い老後の生活費をどうするかという心配が出てきます。
その老後を、経済的に支えるのが「国民年金」です。
私たちは、20歳になりますと大人として扱われ、酒も煙草も飲めるようになりますが、国民年金にも加入しなければなりません。これは、車は道の左側を走らなければいけないとか、結婚したら役場に届け出なければいけないとかいうのと同じように、日本の国に住んでいる人の守るべき約束事、法律なのです。その法律を守れない方は、社会的にも1人前の大人とはいえません。
しかし、20歳になって他の公的年金に加入している方とか、学生とかは加入が義務づけられてはいません。
国民年金に加入すべき人は20歳から59歳までの方ですが、年金を受けるためには、保険料を納めた期間と、その免除を受けた期間(保険料を納めることが困難な方のための免除制度)を合わせて25年以上なければいけません。
今年中に37歳(昭和21年4月2日から昭和22年4月1日生れまで)になる方で、まだ国民年金に加入していない方は、今が最後のチャンスです。来年以後の加入では、老齢年金は受けられません。
もっとも一定の障害を受けているとか、他の公的年金と通算できる方の場合は別です。
県や市町村は、一体となって去った7月1日から31日までの1カ月間、国民年金にまだ加入していない方に加入をうながすため「国民年金適用強化月間」をもうけ、11月には、「国民年金推進月間」をもうけて、いろいろな呼びかけを行ないました。そのかいあってか、4月には4人、11月には9人の方が加入しました。
国民年金は、世代と世代の助け合いです。若いうちはお年寄りの面倒を見ておき、年をとると次の世代の世話になるという順で扶養しあう制度です。
家庭で個人個人が親の面倒を見るのと同じように、国という大きな場で、国民が一体となって、お年寄りの面倒を見るというのが国民年金の目的です。
まだ、国民年金に加入していない方、加入手続きは簡単です。町役場国民年金係まで、印鑑をもっていくだけでことは済みます。
豊かな老後をおくるためにも、後に悔を残してはいけません。
国民年金は、私たち国民1人びとりになくてはならない大事な制度です。

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大分類 テキスト
資料コード 008436
内容コード G000000496-0033
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第79号(1983年12月)
ページ 18
年代区分 1980年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1983/12/10
公開日